●2003/12/28 住基ネット
長野県の侵入実験を受けて<住基ネット>市区町村に改ざん確認作業を要請 総務省と相成ったらしいです。ようやく動かざるを得なくなってきたようですね。総務省と長野県のこれまでの見解の食い違いは、どうも長野県が各自治体のコンピュータを含む住基ネット全体の安全性について言っているのに対し、なんと総務省は自治体などは除外した中核になるシステムだけの安全性について言及していたようです。いやー、すごいですねー。そういう意味では双方とも間違ったことは言ってないということになるかもしれませんが、総務省の見解は理屈上は正しくてもひどい話です。もし、総務省が基幹のシステムの安全性だけを主張しているならとんでもないペテンだと思います。と言うのは、これを銀行に当てはめてみますと、
「当行のコンピュータシステムは堅牢で安全です。ただし、各支店にあるATMは知ったこっちゃありません。問題がある支店があるのは、ある意味当たり前でそれは各支店の責任です。」
ということです。つまりどっかのATMがだめで第三者にお金を引き出されたりしても「我々の責任ではない」と公言しているのが麻生頭取ですな。ひどいなー。どうしてお役所って、こう問題解決の原則を外しまくるんでしょうか。自分たちはだめなシステムでものすごい無駄遣いして、その責任と尻拭いは全部、都道府県とか自治体とか国民に転嫁しているんですから。そして失敗したことを認めるとメンツに関わるから、法律使って強制するんですよ(住基ネット参加は確か義務)。この姿勢、冷静に考えてみましょう。北○鮮の将軍様と同じですよ。
我々は、我が日本が今、どういう状態にあるか冷静に把握する必要があると思いますね。イラクは独裁政権が倒れましたが、日本のお上の実体は将軍様・・・。
●2003/12/23 プリンタ購入
金曜日、長年使ったエプソンのPM770Cが昇天しました。そう言うわけで急遽、電器屋に走ってキヤノンのPIXUS 560iを購入。安いのにしたが、あまりの速さと静かさと画質のきれいさに感動してしまいました。エプソンは元々画質は良いが、遅い、うるさいでしたが、今となってはどこのメーカーも画質はきれいになったので、エプソンを選ぶ理由が薄れたように思います。後は、「つよインク」に価値を見いだすかどうかですが私はスピードを取りました。
●2003/12/16 情報システム
世の中のえらい人というのはアナログだから、なんかITコンサルタントみたいなのを入れて数億円の情報システムを入れたら幸せになれるとよく思っているようですが、多くの場合そういうのは100%間違っています。情報システムが付加価値を生むのは情報自身が商品になる業種だけです。一番はっきりしているのは銀行などの金融業ですね。数字の処理そのものが仕事であり、これはコンピュータで処理できるからです。でも、製造業などではどんなすごい情報システムを導入してもコンピュータにできることは、あくまでも情報の共有化とか事務仕事の効率化ぐらいしかないです。だって、情報システムはドライバーを持ってネジを締めてくれないからです。このように自分の業種においてコンピュータにどういう役目を人間に変わってさせたいかを明確にしておく必要があります。そうしないと投資対効果が算出できず、苦労してシステムを入れたけど、よくなったかどうかワカラナイという間抜けモードに入ること請け合いです。
そこで注意すべきは、ERPパッケージなどの販売を商売にしているIT企業ですね。こういうところはコンサルタントを派遣して、運用改善(BPRとかっちょよく言う)を指導しながら自社の扱うシステム導入を御指南して下さるのですが、IT屋の言うことは大概決まっています。
これを正確に翻訳しましょう。
大体ですね、家計が赤字だから家計簿ソフトを買って解決しようとか思わないでしょう。それをさせようとするのが、IT屋でそれにまんまとのるのがアナログ経営者。
というわけで、基幹システムを入れ替える某病院殿。そんなバカなことする前にIE(Industrial engineering:経営工学)屋を入れて一つ一つの業務プロセスを改善して、情報システムなしで実運用を検証すべきだったと思いますよ。それに数百万円使っても大規模な情報システムより一桁は安い。
●2003/12/16 住基ネット
長野県が、住基ネットの侵入実験で、外部からの個人情報のアクセスに成功したらしいですが、特に深刻なのはなんと個人情報の改竄までできることです。普段、あまり触れられてませんが、情報は漏れることよりも改竄の方が恐ろしいです。ところがこの実験によると改竄までできると言うことでアクセス権まで奪えることのようです。アクセスケンマデウバエルトハ、コンポンテキニアキマセンネー。まぁ、こんな実験をしなくても住基ネットがロクでもないシステムであることは分かり切っているのですが、頑固者をなんとかするには事実を突きつけるしかないんですね。
しかし、これに対し、麻生総務大臣は「自治体のLANの問題でファイアーウォールは破られていない。」と答えていましたが、もうこういう人は仕事をせずに家でテレビでも見て遊んでいて欲しいですね。事実を突きつけられても認めない頑固者というのは、もう裸の王様です。まぁ総務省の担当者に「こう答えて下さい」と言われてその通りに答えているのでしょうが、ファイアーウォールがどうとか特定の技術の信頼性の話じゃないでしょうに。大臣に言われなくてもファイアーウォールはそうそう破れないのは当たり前です。でも、システムというのは、運用も含めてシステムなわけで結局、そんなへぼい自治体のLANを含めて安全性を確保することが求められているわけです。また、松本市長が仕組みは「徐々に直していくものだ」なんて呑気なことを仰せになっておりましたが、直るまでの間にご自分の個人情報が改竄されないと現実がお分かりにならないのでしょう。直るまでの対策と責任、損害賠償まで考えてのご発言なら認めますが、「日にち薬」みたいなことを思っているなら、大変ぱっぱらぱーだと思います。また、こんなシステム(自治体の運用を含む)が直るはずがないでしょーが。情報システムの小規模な改修は発生するし必要でしょうが、大枠では当初のシステム設計の仕様で大体決まるので、今回のように自治体のLANがへぼへぼみたいな、当初想定していた運用が成り立っていない状態では、情報システムの修正がどーこーという問題でありません。直せるもんなら直して見ろって感じですね。まぁ、こういうコンピュータシステムはスクラップみたいなものですわ。
それにクライアントは多分、Windowsだと思うのですが、メールでデータをばらまくウィルスに感染したら、ファイアーウォールであっても無力です。
とまぁ、こういう体たらくなわけですが、本来なら、総務省は国の予算ですべきシステムの検証実験を長野県の予算(税金)でやってもらったわけですから、その問題点を見つけてくれた長野県に感謝して改善に取り組んでしかるべきなんですが、改善すらしないということは、恐らく総務省自身、住基ネットの問題を分かっているが直すことがほとんど不可能なので今更認められないと言うことだと思いますね。
●2003/12/15 iMac20インチ
ちょっと前ですが現物を見てきました。うーん、悪くないですねーというか結構いいんじゃないでしょうか。バイラル・ジン(全高15km)みたいに巨大なPowerMac G5を買うならこっちの方がいいかもしれませんね。
●2003/12/15 百五銀行の愚行
百五銀行が基幹システムをWindowsで構築するらしいですが、大馬○者ですねー。この秋だけでWindowsのセキュリティアップデートがどれだけ出たか分かってるんでしょうか。百五銀行は全てのサーバーから端末まで日々アップデートをかけまくって、日々ウィルスと戦い続けるのでしょうか??? 私ならそんな仕事はしたくないけど保守業務を外注するならええカモですなー。
最近はちょっとした端末は中身は大概Windows搭載のPCですね。だって安いから。プリクラは昔からWindowsとカラープリンタですし、くら寿司の受付機や病院の受付機とかも軒並みWindowsでしょう。でも、まぁこういうのは止まっても致命的な事にならないから安ければどうだっていいわけです。でもLANで接続されたデジタルコピー機にもWindowsが載っていてそれがウィルスに感染してウィルスをばらまき続けたとか結構しゃれにならないこともあります。
とまぁ、そんなものなのですが、このWindowsをトラブったら致命的となる基幹システムに導入するというのだから恐れ入ります。Microsoft SQL Serverで組むらしい。普通、オラクルとかで組むだろうに。そして流石に基幹システムにWindowsを導入するのは世界初らしいです。そりゃそうでしょう。そんな自殺行為みたいな事はまともな見識があったらしませんから。百五銀行をご利用の皆様は注意しましょう。ちなみにサラ金の無人貸付機も大概Windowsのはずです。オソロシヤ、オソロシヤ。
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